派遣ノウハウ

派遣登録の際に気をつけることは?就業までの流れも紹介

派遣社員として働くには登録が必須ですが、派遣会社との信頼関係を築くためにも、社会人として規範的な振る舞いを意識する必要があります。
そのため、「具体的には、どんなことに気をつければいいのか知りたい!」という方もいらっしゃるでしょう。

そこで本記事では、派遣登録の際に気を付けるべき具体的なポイントを紹介します。
しっかりと準備したうえで派遣登録に臨みたい方は、ご一読ください。

派遣登録とは?

本題に入る前に、まずは派遣登録について理解を深めておきましょう。

そもそも派遣登録とは何か? というと、派遣会社から仕事を紹介してもらうために、個人情報や経歴、スキルなどを登録する手続きのことです。
その際、氏名・生年月日・連絡先といった基本的な個人情報にくわえて、学歴や職歴、所有している資格など、仕事を紹介してもらう際に参考となる情報を派遣会社に伝えます。
そのあとは、派遣会社の担当者と面談を行い、現在の状況や希望条件など詳細な情報をすり合わせます。

なお派遣登録の際は、必ずしも派遣会社に出向かなければならないわけではなく、Web登録も可能です。
Web登録の場合は、パソコンやスマホで派遣会社のホームページにアクセスして、必要な情報を入力したのち、オンラインで面談を行います。

面談の前には、履歴書や職務経歴書の提出が求められることがあるので、事前に用意しておくとよいでしょう。

関連記事:派遣登録のやり方は?就業までの流れや会社の選び方も解説

派遣登録の際に気をつけること

ここからは、本題である派遣登録の際に気を付けることを7つ紹介します。

大切なのは、「この人なら仕事を任せても大丈夫そうだな!」と思ってもらえるよう、社会人の自覚をもって臨むことです。
これを念頭に置いたうえで、派遣登録を済ませましょう。

①時間を厳守する

事前に決めた日時を厳守することは、社会人として最低限のマナーです。

やむを得ない事情がない限り、遅刻しないよう気をつけてください。
ましてや、無断欠席などもってのほかです。
もし遅刻してしまうと、派遣会社は「派遣先企業でも遅刻を繰り返すのでは?」と疑いの目で見ることとなり、不信感を抱いてしまいます。

とはいえ、体調不良や、交通機関の遅延などのアクシデントもないとは言い切れないので、その際はすぐに電話で事情を話して、日時を調整してもらいましょう。

②身だしなみに気をつける

派遣登録の面談時において、服装の指定はないことがほとんどですが、あまりにも奇抜な恰好は避けるのが無難です。
落ち着いた色味のスーツ、あるいはビジネスカジュアルで参加するのが望ましいでしょう。
その際、衣服のしわや汚れを取り除いて綺麗な状態に整えることも大切です。

服装の指定がない場合でも、その場にふさわしい清潔感のある恰好で出向くのが、社会人としてのマナーです。

③言葉遣いに気をつける

言葉遣いは、相手に抱かれる印象を大きく左右するため、普段はもちろん、派遣登録の場でも気を付けたいポイントです。

丁寧な言葉遣いができていない場合、相手に不快感を与えてしまうだけではなく、「派遣先でも失礼な言葉遣いをするのではないか」と懸念を抱かれる可能性もあります。
そうなると、なかなか仕事を紹介してもらえないかもしれません。

ご自身にマッチした派遣先を紹介してもらうためにも、失礼のない言葉遣いで気持ちの良いコミュニケーションを心がけましょう。

④会話のキャッチボールを意識する

派遣登録の面談時には、派遣会社の担当者との会話のキャッチボールを意識することで、ご自身のコミュニケーション能力を評価してもらえるかもしれません

質問に対してイエスかノーでしか答えない、あるいは回答までに時間がかかるなど、うまく受け答えができないと、信頼に足る人物かどうかの判断が難しくなります。
そうならないためには、想定される質問を事前に考えておくだけではなく、具体的な内容を付け加えて答えられるよう準備しておくことも大切です。

スムーズに意思疎通を図れる人材は多くの現場で好まれるため、会話のキャッチボールを意識して、ご自身のコミュニケーション能力をアピールしたいところです。

⑤希望する条件をしっかりと伝える

派遣先企業とのミスマッチを避けるためには、派遣登録の段階でご自身の希望する条件を明確に伝えることが大切です。

時給や勤務日数、就業時間など、理想のワークライフバランスの実現に向けた条件を示しておくことで、派遣会社はその条件に合う仕事を紹介してくれます。
しかし、あまりにも多くの条件を盛り込むと、ご自身にマッチした仕事が見つからない可能性があります。

すべての条件に合致する派遣先が見つかるのが理想ですが、できるだけ早く仕事を始めたいなら、ときには妥協も必要です。
優先順位をつけて、ご自身の譲れない条件を整理しましょう。

⑥経歴やスキルを正直に話す

当然ではありますが、ご自身の経歴やスキルを偽るようなことがあってはなりません
大事な面談の場で嘘をつくような人材は、「信用できない」と判断されるため、そもそも派遣登録を断られる可能性があります。
もし登録できたとしても、嘘が判明した時点で派遣先を紹介してもらえなくなるほか、契約が取り消しになることもあり得ます。

結果的に、ご自身の首を絞めることとなりますので、多少後ろめたいことや自信のないことがあっても、経歴やスキルはありのままを話すことが重要です。

⑦熱意や人柄をアピールする

派遣登録の際は、求職者の熱意や人柄を重視される可能性もあるため、応募に至った理由や働くうえでの目標などを具体的に話せるよう準備しておく必要があります。

たとえば、まったく同じ経歴・スキルを有した人材が2人候補に挙がった場合、派遣会社はやる気に満ちた人材のほうに仕事を紹介するはずです。
また、人柄は話し方や態度に表れるので、礼儀正しく最低限のマナーが備わった人材が優先されます。

派遣登録に際しては、話し方やマナーにも気を配って、ご自身の熱意を明確に伝えられるよう意識しましょう。

派遣会社に登録するメリット

前項では、派遣登録の際に気を付けることをお伝えしましたが、「実はまだ登録するかどうか迷っている……」という方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方に向けて、ここからは、派遣会社に登録することで得られるメリットを5つ紹介します。

派遣登録に踏み切るかどうかの判断材料として、以下の内容を参考にしてください。

メリット①条件に合う仕事を紹介してもらえる

派遣会社に登録しておくことで、ご自身が希望する条件に合った仕事を紹介してもらえる点は大きなメリットです。

派遣会社は、さまざまな企業と派遣契約を結んでいるため、多くの選択肢のなかからご自身にぴったりの仕事を紹介してくれます。
「どの仕事が自分に合っているのかわからない……」という方は、経験豊富なプロのコーディネーターにアドバイスを求めるとよいでしょう。
また、派遣会社が提供している複数の求人情報を比較検討することで、ご自身の理想の働き方により近いものを選べます。

なお、仕事内容だけではなく、勤務時間や曜日・日数も希望に合うものを紹介してもらえます。
派遣社員には残業や休日出勤は発生しないので、理想のワークライフバランスを叶えられる点もメリットの一つです。

メリット②非公開求人を見ることができる

派遣会社のホームページや、求人サイトに掲載されていない“非公開求人”を見ることができる点も、派遣会社に登録しておくメリットの一つです。

非公開求人とは、企業の都合で一般公開されていない求人のことで、なかには好条件な仕事や、企業の極秘プロジェクトに関わる求人情報などもあります。
派遣会社によっては非公開求人を豊富に保有している場合があり、そのような派遣会社に登録しておけば、選択肢の幅がより広がります。

一般公開されている求人とあわせて、非公開求人にも目を通すことで、仕事探しを効率的に進められるはずです。

メリット③スムーズに就業開始できる

「働きたい!」と思ったタイミングで、スムーズに仕事を始められる点も派遣会社に登録しておくメリットとして挙げられます。

今すぐの就業は考えていなくとも、将来的には派遣社員として働くことを選択肢に入れているのであれば、先んじて派遣登録だけでも済ませておくのがおすすめです。
先述したように、派遣社員として働くためには派遣登録が必須で、これには少なからず時間を要します。
予約や準備・当日の面談などを含めると、数日を費やすこともあるでしょう。
あらかじめ派遣登録を済ませておくことで、ご自身の都合に合わせて好きなタイミングで就業を開始できます。

登録後は、ご自身で仕事を探さずとも派遣会社から紹介してもらえるため、できるだけ短期間で仕事を決めたい方にとっては大きなメリットといえます。

メリット④派遣会社からサポートを受けられる

派遣社員として働く際、登録した派遣会社が提供しているさまざまなサポートを受けられます。

具体的には、初めて出社する日に担当者が同行して、緊張や不安を取り除いてもらえるほか、定期的に職場を訪問してくれる派遣会社もあります。
また、将来のキャリアプランについても相談できるので、ご自身が希望すれば正社員登用を支援してもらうことも可能です。

そのほか、派遣会社によってはメールや電話でいつでも連絡がとれる環境が整備されているため、安心して働ける点は大きなメリットでしょう。

メリット⑤悩みや不安を相談できる

先述した通り、派遣社員には派遣会社の専任の担当者がつくので、仕事上の悩みや不安をいつでも相談できます。

どのような仕事であっても、人間関係に悩んだり、業務をうまくこなせずに不安を感じたりすることは珍しくありません。
そのようなとき、すぐに相談できる相手がいれば非常に心強いはずです。
また、派遣先でトラブルが発生した際や、仕事を変えたいときにも、専任の担当者が派遣先とのあいだに入ってくれます。

「派遣先に直接話すのは怖い……」という方にとっては、大きなメリットといえるのではないでしょうか。

派遣登録から就業までの流れ

派遣登録を済ませておけば、ご自身の希望に合う求人を紹介してもらえるほか、派遣会社からの手厚いサポートを受けられることがわかりました。

この項では、実際に派遣会社に登録してから、就業を開始するまでのフローを解説します。
派遣登録から就業までの流れは、以下の通りです。

登録から就業開始までのフロー

  1. 登録予約
  2. 登録会
  3. 仕事の紹介
  4. 仕事の決定・契約
  5. 就業開始

なお、具体的な流れは派遣会社ごとに異なるため、ここではホットスタッフを例に挙げてお伝えします。

登録予約

派遣会社に登録する際は、事前に予約をした方がスムーズに手続きを進めることができます。
以下の必要事項を、電話で担当者に伝えるか、もしくはホームページのWeb登録画面に入力して登録予約を行います。

派遣登録を予約する際に必要な情報

勤務希望地や拠点名は、複数選択することが可能です。
2025年3月現在、ホットスタッフグループでは39の都道府県で、合計121拠点を展開しているので、ご自身のお住まいに近い拠点が見つかるはずです。

登録会

次に、登録予約の際に選んだ拠点に来社のうえ、登録会に参加していただきます。
登録会では、登録票に基本情報を記入したうえで担当者と面談を行い、これまでの経験や希望の条件などを伺います。
来社が難しい場合は、Webによるオンライン面談も可能です。

その際に、仕事に対して不安に感じている点や、お悩みもご相談ください。

仕事の紹介

ご希望の条件に合う仕事があれば、登録会の場ですぐに紹介することが可能です。
当日のご紹介が難しい場合は、条件に合う仕事が見つかり次第、連絡いたします。

なお、仕事をご紹介する際は、具体的な業務内容だけではなく派遣先の雰囲気もお教えします。
そのほか、気になる点があれば専任の担当者が丁寧にお答えしますので、派遣登録が初めての方でもご安心ください。

ちなみにホットスタッフでは、就業前に派遣先を訪問できる“職場見学”を実施しています。
担当者が同席のうえ、派遣先企業の担当者との顔合わせをしたり、業務内容の説明を直接受けたりできるので、就業後のイメージを固められるはずです。

仕事の決定・契約

「この派遣先で働きたい!」という意志が固まったら、給与をはじめとする労働条件などを再度確認したうえで派遣元企業と雇用契約を結びます。
このときに、派遣先企業の就業規則や、ご活用いただける派遣元企業の福利厚生についても説明いたします。

雇用契約を結んだら、いよいよ就業開始です。

就業開始

初めての職場は誰でも緊張しますが、ホットスタッフでは初出勤日に専任の担当者が同行しますのでご安心ください。

就業開始後も、ご自身が働くなかで不安や疑問が生じた際は、いつでも相談できる体制を整えています。

登録する派遣会社を選ぶ際に確かめておくべきポイント

派遣登録から就業までの流れは、把握できたでしょうか。

最後に、登録する派遣会社を選ぶ際に確認したいポイントを7つお伝えしますので、ご自身が納得して働ける派遣会社を選ぶためにお役立てください。

ポイント①求人数

派遣会社を選ぶにあたって、まず注目したいのは求人の数です。
当然ではありますが、求人数が多い派遣会社のほうが、ご自身の希望に即した求人を見つけられる可能性が高まります。

その際、全体の求人数だけではなく、ご自身の条件にマッチした求人数がどの程度掲載されているのかも、あわせて確認しておきましょう。
たとえば、資格を有していない方や職務経験がない方は、「未経験OK」と記載されている求人数が多いかどうかを見ておく、といった具合です。

ポイント②強みとしている業界・業種

特定の業界に絞って仕事を探している場合、ご自身が希望する業界に特化している派遣会社を選ぶことも重要です。

大手に比べて求人数が少ない派遣会社でも、ご自身が目指す業界の求人が多く掲載されていることは往々にしてあり得ます。
たとえば、研究開発やエンジニアといった専門性の高い業種でのキャリアがある方は、これらに特化した派遣会社を選べば、仕事探しをスムーズに進められます。

ポイント③求人のエリア

派遣社員として勤務するにあたっては、勤務を希望されているエリアでの求人を多く掲載している派遣会社を選ぶのがおすすめです。
たとえ希望の職種を見つけたとしても、ご自身が住んでいるエリアから遠いのであれば、通勤の負担が大きくなってしまうかもしれません。

ご自宅からできるだけ近い職場を希望する場合は、派遣会社が提供している求人のエリアにも目を向ける必要があります。

ポイント④福利厚生

派遣会社を選ぶ際には、福利厚生にも注目したいところです。

なお、福利厚生は派遣先のものではなく、原則として派遣会社が用意しているものを受けることとなります。
企業には従業員に対し、福利厚生の提供が義務付けられているため、基本的に心配は無用ですが、社会保険や有給休暇の有無を念のため見ておくと安心です。

福利厚生には、法律で規定されている法定福利厚生のほか、法定外福利厚生といわれる、各派遣会社が独自に設定しているものもあります。
この法定外福利厚生に関しては、次項で詳しく紹介します。

ポイント⑤独自の制度

派遣社員として、仕事とプライベートを両立させたいのであれば、法定外福利厚生が充実している派遣会社を選ぶのがポイントです。
派遣会社が独自に設定している法定外福利厚生の有無や、その内容も加味して派遣会社を選びましょう。

法定福利厚生は、どの派遣会社でも同様の内容で設けられていますが、法定外福利厚生はそれぞれの派遣会社が独自に設定しています。
一部の派遣会社では、派遣社員とその家族を対象に、レジャー施設や映画館の利用料のほか、国内旅行や海外旅行を優待価格で提供する福利厚生を設けている場合があります。
このような派遣会社に登録すれば、仕事を紹介してもらったうえで、プライベートの時間も有意義に過ごせるはずです。

ポイント⑥雇用形態

派遣社員は、有期雇用派遣とよばれる雇用形態をとるのが一般的ですが、そのほか無期雇用派遣・紹介予定派遣という選択肢もあります。
これらの違いを理解したうえで、ご自身が希望する雇用形態で契約できる派遣会社を選びましょう。

有期雇用派遣には、派遣可能期間に制限が設けられており、同じ派遣先で3年以上働くことができないのに対し、無期雇用派遣にはその定めがありません。
つまり、長期的なキャリア形成を目指す方には、無期雇用派遣が向いているというわけです。
また紹介予定派遣とは、派遣期間が終了した際、派遣先企業が派遣社員を正社員、あるいは契約社員として採用することを前提とした派遣契約を指します。
将来的に正社員として就職することを目的としている方は、紹介予定派遣を選ぶのがおすすめです。

これらの雇用形態を選択可能かどうかも、派遣会社を選ぶ際の一つのポイントとなります。

ポイント⑦サポート体制

仕事上の悩みや不安をため込むことなく、気持ちよく働くためには、派遣会社のサポート体制もチェックしておきたいところです。

就業前はもちろん、就業開始後も派遣会社の担当者がご自身に寄り添ってくれれば、派遣社員として勤務するうえで非常に心強いはずです。
特に新たな職場で働きはじめたばかりの頃は、気軽に相談できる担当者がいればストレスフリーで働けます。

派遣先で何かトラブルが発生した際にも迅速に対応してもらえるので、派遣会社の選定時にはサポート体制が整った会社を選びましょう。

派遣登録の際には社会人としてのマナーを守り、希望の条件をしっかりと伝えよう!

今回は、派遣登録の際に気を付けることに焦点をあててお伝えしました。

派遣登録を行う際には、社会人としての最低限のマナーを守り、そのうえでご自身の希望の条件を正確に伝えることが大切です。
また、経歴やスキルを偽りなく担当者に話したうえで、熱意や人柄もアピールできれば、派遣会社から高い評価を得られるでしょう。

まだ派遣会社を決めきれていない方には、ホットスタッフをおすすめします。
就業前・就業後も万全のサポート体制を整備しており、福利厚生も充実していますので、気になった方はぜひお問い合わせください。

目次